スタイリッシュで機能的な義手「Hackberry」、オープンソース化

機能的で操作しやすい筋電義手の開発に取り組む日本のスタートアップ「Exii」は、このほど現行モデル「Handiii」に続く次世代モデル「HACKberry」のデザインファイルとソースコードを、オープン化しました。

Exiiが現在取り組む「HACKberry」は、スタイリッシュな外観を持ち、軽量でありながら機能性に優れ、かつ安価で手に入る筋電義手。
「Handiii」をさらに進化させた新しいモデルです。
公開された「HACKberry」のデータは、3Dプリント用のデザインファイルと電子回路基板データなど。
多くの研究・開発者の参加を促し、製品の完成度を高めることを目的とし、誰でもソースコードをダウンロードでき、使えるようになっています。

「HACKberry」は「Handiii」に比べ、さらに手首の柔軟性を増し、多様な動きが可能となっています。
掌サイズがコンパクトになり、女性のユーザーにも忌避感を抱かせないデザイン。
また、使える対応カメラバッテリーも増えました。
筋電義手は安いもので150万円以上し、修理やカスタマイズも難しく、義手を必要としている人のニーズに合わないというというところが現状。
このプロジェクトが進み、機能性にあふれた義手が少しでも手に入りやすくなると良いですね。


ソケットの形状は、機能不良を防ぐため改善されています。


よりフレキシブルになった手首の動き。


「掴む」から「つまむ」まで、物体に合わせて対応します。