完全に「布」出力！シャツやスカートを自由に印刷できる3Dプリンター誕生

めざましい進歩を遂げる3Dプリンティング技術。
今や、プラスチックや金属製品、医療における人工骨など、あらゆる分野で利用されています。
そしてもちろん、ファッション業界においても3Dプリンターは注目の的。

現在サンフランシスコに拠点を置くチームが開発しているのが、3Dプリンターのプロトタイプ「Electroloom」。
電界紡糸技術により、極薄メタルテンプレートにポリエステルや綿をブレンドした液体を帯電ノズルから噴きつけ、ナノファイバーを作成し、さらに出来上がった線維を機械の中でつなぎあわせ、衣類が仕上がるという仕組み。
3Dプリンターで出力された生地には縫い目が無く、柔軟性や伸縮性を持ちながら、従来のタンクトップやTシャツよりしっかりしたものが出来上がるとのこと。




しかしながら「Electroloom」はまだ開発半ば、クリアしなければならない問題は山ほどあり、その一つは、衣類を仕上げるのに8～16時間も必要となる点だそうです。
現在Kickstarterにて資金調達中のプロジェクトで、既に目標金額は突破。
このプロダクトの実現に一歩近づいたようです。
支援者には、機械のアルファ版を配布する予定。

4,500ドルで溶剤1.5リットルがセットとなり、これで小さな帽子なら7個、タンクトップなら4枚、スカートなら3枚が出来上がるとのこと。
実用的な衣類ができるようになり、一般家庭でも利用可能になるまではまだまだ年月がかかりそうですが、このコンセプトはかなり魅力的。
私たちが外出する前、あれこれ服選びをするように、自分のデザインした洋服を作ることができたらと考えると、ワクワクしますね。