これは幻想的アイデア！その場にあなただけの雲をつくるArduinoボックス

Karolina Sobecka氏によって進められているこの「The Cloud Machine」プロジェクトは、パーソナルな天候を作り出す画期的なデバイスだ。
この魔法のような箱は、５メートルほどの雲を作り出すことができる。

「The Cloud Machine」はArduinoベースで開発されており、GPS、カメラ、高度計測器が備わっている。
そこに２つの風船が取り付けられ、上空へ飛行する仕組みだ。
雲は、目に見えない状態の水蒸気が空気中に含まれる「ちり」などの周りに集まり、水滴や氷の結晶となって現れたものだ。
この原理を利用して、「The Cloud Machine」は雲を形成する。一定の高度へ達すると、高温の「雲の種（Cloud Condensation Nuclei）」が水蒸気と共に放出されるわけだ。

Sobecka氏によると、雲の形成はその日の天候に左右されると述べられている。
湿度が低い日では、生成した雲がすぐに消滅してしまうようだ。

このデバイスを上手く活用すれば、本当に個人的な天候をその場所に生み出すことが出来るようになるだろう。
なにも日陰を造り出すだけではない。長引く乾期により水不足となっている田園や畑に、雨を降らせることも可能になるかもしれない。
空を見上げれば当たり前のように存在している雲だが、人々の生活に不可欠なものであることは言うまでもない。