どうなってるの!?湖の底に流れる神秘の川『セノーテ・アンジェリータ』

メキシコ・ユカタン半島には、石灰岩地帯の陥没穴に地下水が溜まって出来た天然の泉「セノーテ」が存在します。
ここでは水面下では決して形成されることのない大規模な鍾乳洞が見られるため、世界各国のダイバーたちの人気スポットとしても有名どころ。
そんなセノーテの湖底に流れる奇跡とも言える幻想的な「水中の川」がこの『セノーテ・アンジェリータ』。
ご覧のとおり水中であるにも関わらず、そこにははっきりと川のような流れが見られます。

この川のように見えるものの正体は、淡水と塩水との密度のギャップ。
「塩分躍層(えんぶんやくそう)」と呼ばれる現象で、腐食した木々などから発生する硫化水素が生み出した厚い層がこの「水中の川」を作り出しています。
水中でダイビングしながら川釣りをするなんて体験はここ以外では出来ないでしょう。

ただしこのセノーテ・アンジェリータ、水深が30メートル以深のダイビングとなるため、ライセンスを保持しているなどそれなりに熟練した人でないとこの絶景を拝むことはできません。
まさに限られた人だけが踏み入ることのできる秘境と言えますね。