最近話題の『Arduino』とは一体何なの?何ができるの?まとめ
Arduino(アルデュイーノ)とは何か?
Arduino(アルデュイーノ)とは、一言でいうと「初心者でも簡単に扱えるマイコンボード」です。
正確には、
・AVRマイコン(ATMEL社がリリースしているマイクロコントローラ)
・I/O(入出力)ポートを備えた基板
・C言語風のArduino言語による統合開発環境
から構成された一つのシステムです。
Arduinoで何が出来るの?
現在、Arduinoをベースとした様々な製品が開発されています。
Bluetoothモジュール
、イーサネットシールド
、wifiシールド、赤外線センサー、温度センサー、超音波距離センサー
など多様なセンサーからのインプット情報をもとに、モーターを動かす、音声を出力する、Twitterに投稿するなど、様々なアウトプットが可能です。
プロトタイピング段階においては、外装はLEGO(レゴ)ブロックや3Dプリンターを活用して外装を整えることもあります。
下にArduinoを使ったプロジェクトをいくつか紹介します。
誰が使うの?
Arduinoは、アーティストやデザイナー、ホビイスト、そしてインタラクティブな物や環境を作りたいと考える、あらゆる人に向けて制作されたものです。
どこで買えるの?
Arduinoは世界各国で販売されており、日本でもAmazonやその他オンラインショップ、パーツショップ等で購入可能で、開発環境となるソフトウェアも無料でダウンロードできます(Windows、Mac OS X、Linux対応)。
Arduinoについてもう少し詳しく
Arduino単独で、スタンドアロン型のインタラクティブデバイス(単体で動くコンピュータ)を開発することもできますが、ホストコンピュータ上のソフトウェア(例えば、Adobe Flash、Processing、Max/MSP、Pure Data、SuperCollider等)で制御することもできるため、柔軟で使いやすい電子プロトタイピング・プラットフォームとして知られています。
つまり、新しいデジタルガジェット(後述)のプロトタイプ製品等を制作するのに適した環境が、Arduinoによって簡単に手に入れることが可能になっていると言えます。
また、Arduinoはオープンソースハードウェアであるため、ハードウェア設計情報のEAGLEファイル(CadSoft Computer社が提供してる電子回路CAD)が無料で公開されており、自らの手で誰でもArduinoを組み立てることが可能となっています。
Arduinoの開発者の一人、Massimo Banzi氏による『TED』のプレゼンを見てみると、さらにイメージが湧きやすいでしょう。
Arduinoは、さまざまなセンサーからの信号を受け取り、周囲の環境を感知できます。
また、光やモーターなどのアクチュエーター(駆動装置)を使って周囲の現実環境における様々な「モノ」を動かすことができます。
基板に使用されているマイクロコントローラーには、Arduinoのプログラム言語(C/C++ベース)を使ってプログラムします。Arduinoではプログラムを「スケッチ」と呼びます。
Arduinoプロジェクトは2005年にイタリアで始まり、当時入手可能であった他の学生向けのロボット製造用コントロールデバイスよりも安価なプロトタイピング・システムを製造することを目的にスタートしました。
2006年度のアルス・エレクトロニカ賞において名誉言及を受けています。
Arduinoボードは、2008年10月までに5万ユニット以上が、2011年2月で約15万台販売されています。
Arduinoでプロトタイプを制作する際には、多くの場合、ブレッドボードやジャンプワイヤ、抵抗、LEDなどのツール・部品が使用されます。
電子工作などでは、半田付け作業が必須となることも多いですが、Arduinoと上記のものを用意すれば、電子工作を経験したことのないユーザーでも簡単にプロトタイプ制作をスタートさせることが可能です。
Arduinoの種類
ここでは簡単に名称と画像のみ掲載しています。
詳しい仕様などはこちらを参考下さい。
Arduinoシリーズ15種類の違い | まとめ比較表
Arduino Uno
Arduino Mega
Arduino Diecimila
Arduino Duemilanove
Arduino BT
Arduino Leonardo
Arduino Due
LilyPad Arduino
Arduino Nano
Arduino Mini