オランダ建築企業が構想中の水上自然保護区『Sea Tree』が未来的

SF映画に描かれるようなランドスケープが、いよいよこの世界に築かれはじめるかもしれません。
水面から空に向かって高くそびえる高層タワー『See Tree』。
『See Tree』とは、オランダの建築会社Waterstudio社が構想している近未来の自然保護区の名称です。
外観は最先端のワイルドなデザイン。
都市部の沿岸に鋼鉄製のタワーを浮かべており、内部を植物で覆うことによって都市部には少ない動植物が住みやすい環境を提供します。

Waterstudio社によると、『See Tree』には燃料貯蔵タワーに使われているような沖合建設技術が採用される予定。
もちろんこのプロジェクトはまだ構想段階ですが、人口過多の都市内部で自然保護を実現できる一つの具体的な解決策を提示しています。



オランダで環境学者から人間に邪魔されることのない緑のオアシスを設計してほしいとの依頼を受け、この『See Tree』のデザインを構想。
川岸や海岸等、水辺であればどこにでも建設できるような設計になっています。
建設を検討する土地の特徴によりタワーの高さや深さは調整でき、海底の底にケーブルで繋ぐことで全体を支える仕組みになっています。
鳥や蜂、コウモリなどの小動物の隠れ家的存在となる『Sea Tree』は、人の手が入らないようにする予定です。


Waterstudioの設計リーダーで共同創立者でもあるKoen Olthuis氏はこう述べます。

「これからの革新は水域の活用にあるでしょう。
このSea Treeでは、タワーを肥沃土で多うだけで、あとは自然の摂理に任せようとしています。
緑の孤島を出現させるだけで、人間の手助けなしに何が起こるのかを観察していくことがこの計画の醍醐味でもあるんです。」

大都会と大自然が共生する世界。
実現できたら素敵です。