子供によって成し遂げられた７つの偉大な発見

古生物学者や生物学者、宇宙飛行士などという職業は大人のものだと思われていますが、飽くなき好奇心を持ち自由にさまよい歩く子供もまた大人に負けじと科学的な研究や探検を行っています。
今回は子供が成し遂げた偉業7つをご紹介。

古代武器の発見

ある8月、夏休みでニュージャージー州のビーチを訪れていた子供が、1万年前の矢じりを発見しました。
Accociated Pressによると、10歳のNoah Cordleくんが波打ち際で遊んでいるときにこの奇妙な形の人工物を見つけ、家族がニュージャージーの考古学協会に問い合わせたところ本当に貴重なものであることが判明。
ニュージャージー州ではこの様な矢じりが発見されるのは珍しく、またニュージャージー州立博物館が所蔵する約24個の矢じりのほとんどは、プロの考古学者が発掘したものであるとのことです。

超新星の発見

2013年の11月、カナダの10歳の少年Nathan Grayくんが父親とAbbey Ridge天文台の所長の助けを少し借りながら、超新星を発見しました。
少年は星の爆発を見てみたいと6か月間夜空を観察。
その結果、見事に超新星を発見したそうです。

人体に安全な殺虫剤の発見

アメリカの中学生、Simon Kashchock-Marendaさんは学校の理科のプロジェクトで、人口甘味料がミバエに与える影響に興味を持ち、ミバエにグループごとに異なる人口甘味料を与えて飼育しました。
そのなかで、エリスリトールを含む人口甘味料を与えたミバエは、6日以内に死亡。
Drexel Universityの教授である父の助けも借りて、彼女は何回も実験を行い、その後、Drexel大学の研究者たちがエリスリトールはミバエに対して毒性を持っていると結論付けました。
彼女の研究は将来、エリスリトールが人間に安全な殺虫剤として使うための研究につながります。

絶滅したほ乳類の化石の発見

2014年4月、ミシガン州に住む9歳のPhillip Stollくんが自宅近くの小川を裸足で歩いていて、1万年前のマストドンの歯を発見。
マストドンの歯は長さが約8インチ（約20cm）で、表面には6個の突起があります。
歯としてはものすごく大きいこの物体を、Stollくんはすぐに歯であると気付いたとのこと。
母親と共に近くのMichigan State Universityの爬虫類両生類学者であるJames Harding氏に尋ね、これがマストドンの歯であると判明したとのことです。

病原カビの発見

NPRによると、南カリフォルニアでは何十年もの間クリプトコッカス・ガッティ（C. gattii）というカビによる病気で多くの人が苦しめられてきました（死亡する人もいます）。
しかし、人々がどこでC. gattiiと接触するのかは不明でした。
Elan Fillerさんは中学1年生のときに参加したある科学プロジェクトで、感染症の専門家である父親に勧められて、C. gattiiがどこに潜んでいるのかを調査することに。
そして、ロサンゼルス大都市圏の中でC. gattiiを保有している木を3種類特定することができたそうです。
彼女の調査結果はDuke Universityの研究者たちに伝えられ、PLOS Pathogensに掲載された論文の一部となりました。

恐竜の発見

2009年、Kevin Terrisくんが高校の古生物学のフィールドワークでエスカランテ国定公園を訪れていたときに、石の下から突き出ていた恐竜の赤ちゃんの骨を発見。
レイモンド・M・アルフ古生物学博物館の古生物学者であるAndrew Farkeと共に、Terrisくんは地中に埋まった残りの骨も発掘し、それらは7500万年ほど前の白亜紀に生息していたパラサウロロフスの骨であることが判明しました。
この化石は、最も小さくて若く、完全な形でのパラサウロロフスの化石として大切に保管されています。

幼い考古学者

2008年に、9歳のMatthew Bergerが考古学者である父親と共に南アフリカのヨハネスブルク近郊で新種の猿人、アウストラロピテクス・セディバの幼い女の子の骨を発見しました。
その200万年前の人類の祖先の骨は、その後の調査で、1体の成人女性ともう1体の男児のものが見つかりました。
Matthewくんの功績を称えて、南アフリカの子供たちが男児の骨格化石に「カラボ（Karabo）」と名付けました。
カラボとは、現地の言葉で「答え」という意味になります。