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レスター大学、凶悪な細菌を嗅ぎ分けることが可能な電子の「鼻」を開発

レスター大学、凶悪な細菌を嗅ぎ分けることが可能な電子の「鼻」を開発
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細菌やウィルスの蔓延率を常にモニタリングできるような時代がやってくるかもしれません。
レスター大学の研究者たちが、殺人的な細菌として知られるクロストリジウム・ディフィシルを嗅ぎ分けることのできる「鼻」を開発しました。
クロストリジウム・ディフィシルは高熱やけいれん、下痢を引き起こす細菌で、病院や老人ホームでよく見られ、主に抗生物質を服用している人で発症します。
死を招くことのある他の細菌と同様に、クロストリジウム・ディフィシルも環境中で数週間から数か月にわたって生きることが可能。
一般的に健康な人では発症しませんが、抗生物質を服用していて腸内細菌叢が乱れている人の腸の中で増殖し毒素を産生します。



研究チームは、そのクロストリジウム・ディフィシルの独特な臭いを嗅ぎ分ける分析機を開発。
将来的には、その機械が病気の早期発見と蔓延防止に役立つことを期待しているようです。
その機械の「鼻」はクロストリジウム・ディフィシルの株ごとに異なる揮発性有機物質の臭いを嗅ぎ分けることが可能。
今のところ、この技術は1種類の細菌を特定するだけに留まっていますが、人における指紋のように様々な細菌が「化学的な痕跡」として臭いを発していて、研究者たちはそれらを特定することで他の病気も検出できるようになるだろうとのことです。
体の臭いを病気の診断に用いることは特別新しいことではなく、ナノノーズの開発で臭いで癌を発見することも行われています。

代謝学と呼ばれるこの分野は、従来の方法では多額の費用がかかり、また患者の負担が多い癌の検査に応用され始めているだけではなく、ある病気が拡がりやすい環境の中でスピーディーに診断を行うためにも利用されています。
まだまだ市場調査や開発コストなどの課題が残っていますが、将来的にはウィルスや細菌を検知する本物の鼻のようなウェアラブルが誕生するかもしれません。
そういえば、この記事もおもしろかったです。
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