ネスレ、飲むだけでジムでの活動と同じ運動効果をもたらすスマート飲料を開発中

究極のダイエットが誕生するかも！？
今私たちがジムに通って得られる効果を、飲み物で実現できるかもしれません。

先日、ネスレ社は体脂肪を消費する運動の効果を実現させる飲み物『Exercise In a Bottle』を開発していることを発表。
ネスレ社はキットカットやNespressoカプセルで広く知られる世界最大の食品メーカー。
ジュネーブにあるネスレ本社の研究員が、メタボリズムを抑制する働きを持つエンザイムを刺激するコンパウンドC13を発見し、科学雑誌Chemistry & Biologyで発表、同物質には運動で脂肪を燃焼するのと似たような効果が期待できるかもしれないとしています。


彼らのゴールは運動と同じ効果を飲み物かピルで実現すること。
ネスレで糖尿病や日周期の研究を監督しているKei Sakamoto氏によると、まずは老化や糖尿病、肥満のため運動に限界のある人を対象に研究を行っており、彼の研究グループではメタボリズムの主要抑制分子であるAMPKと呼ばれるエンザイムが分子レベルでどのようにコントロールされているかを観察しています。
Sakamoto氏によると、

“AMPKは個々の細胞の主要プロテインであり、通常運動によって活性化します。
エネルギーの状況をモニターし、エネルギーが不足しそうなときに補充をするよう働きかけを行います”

とのこと。
エネルギーは筋肉を動かすにも脳を働かすにも必要不可欠なものなので、AMPKの役割は非常に大切です。

“私たちの研究ではこの主要なスイッチに関して新たな事実を発見しました。
糖尿病などの特定の条件下ではインシュリンに対して体がうまく反応せず、筋肉細胞がブドウ糖を燃焼できないことがあります。
しかし、そのような環境でもAMPKは代わりの方法を探し筋肉にブドウ糖を送り出せるということがわかったのです”