マンモスの遺伝子コピーに成功！絶滅種の“再生”に期待

米ハーバード大学の研究者チームは、マンモスの冷凍標本からの14個の遺伝子完全コピーに成功したことを明らかにしました。
これにより、マンモス“再生”に一歩近づいたことになります。
遺伝学者、ジョージ・チャーチ教授の研究室は、高精度のゲノム編集を可能にする技術“Crispr”を用いて、冷凍マンモスの耳、皮下脂肪、毛の長さ・色を決める遺伝子のゾウ皮膚細胞のDNAへの置き換えに成功しました。


絶滅した動物の対立遺伝子をそれに似た動物に組み込み、実質的に絶滅した動物を復活させようという、“de-extinction”と呼ばれるプロセスを利用したものですが、チャーチ教授は
「すぐに、マンモスのクローンが誕生するということではない。
まだ、多くの段階を経なければならない。
今後は、培養細胞を赤血球や肝臓オルガノドなど特異的組織への誘導やそれが適正に機能するかを検討する必要がある。
そうした試験が上手くいってから、ゾウ/マンモスの雑種胚を“人工子宮”で育てることになる」
と説明しています。

プロジェクトの第一の目標は、寒冷気候の中でも生存できるゾウを作り上げることで、ゾウの生息域を広げることができれば、アジアゾウ、アフリカゾウの絶滅を食い止めることも可能だと、研究者チームは指摘します。
さらに、雑種胚のマンモスDNAの割合を上げることにより、マンモスの“再生”も考えられるとしており、クローン誕生への期待もますます高まります。

この研究がさらに進むと、、、本当にジュラシックパークが実現してしまうかもしれません。