得点25%アップ!脳に電磁気刺激を与えると、記憶力が高まることが判明【米研究】
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人間、歳を重ねると他人の名前や誰かの誕生日、車の鍵をどこに置いたかなどを忘れることが度々あります。
記憶力というものは年齢と共にどんどん衰え、また神経変性性疾患で記憶力が失われることも。
しかし、この度の研究により、脳に電磁気刺激を与えることで、記憶力が高められることが判明しました。
研究者たちは、「この最新の研究が記憶障害の治療法につながるかもしれない」と考えているとのこと。
経頭蓋磁気刺激法(TMS)は精神疾患の治療に利用されつつある、こぶし大のコイル磁石を頭蓋骨にあて脳の様々な領域を刺激する治療法。
TMSがなぜ効果があるのかは明らかとなっていませんが、一定の成果をあげるということは確認されているようです。
昨年、FDAは片頭痛やうつ病の治療としてTMS装置を認可。
TMSは様々な記憶テストで効果をあげていますが、刺激を止めた後もその効果が続くのか、また電磁気刺激が脳の記憶回路にどのように影響しているのかについてはほとんど分かっていません。
その疑問を解決するため、ノースウェスタン大学の神経科学者Joel Voss氏をはじめとした研究者たちは21歳から40歳の健康な人、16人で調査を実施。
MRIを用いて、被験者の海馬と海馬(記憶を司る領域)から頭頂葉皮質につながる神経ネットワークのマッピングを行いました。
そして、被験者の基底値とする記憶テストを行った後、1日20分の電磁気刺激を脳に与えます。
指先ほどの面積の電磁気刺激を与える場所も、MRIによるマッピングを受けて一人一人に合わせて調節されました。
そして5日後、脳への刺激を止め再び記憶テストを行った結果、TMSを受けた人の得点は約20~25%伸び、TMSを受けなかった人では全くもしくはわずかしか得点が伸びなかったとのこと。
またTMSを受けた人では、海馬と頭頂葉皮質との間のコミュニケーション量が増加。
この2カ所の領域が一緒により活発に働くことで、記憶テストの結果が良くなった、とVoss氏は言います。
この研究は、脳にはりめぐらされている膨大な記憶ネットワークの中で海馬が非常に重要であることを示すとても重要なものだと、Harvard Medical SchoolのAlvaro Pascual-Leoneは言います。
さらにこの研究は、頭蓋骨に与えた刺激が海馬のような脳の奥深くにある領域に届き、神経ネットワーク間の活動を高め、ひいては記憶テストでの得点をアップさせることができる、と初めて示した研究でもあるそうです。
TMSが将来、記憶障害の治療法となる日がくるかもしれませんが、現時点ではまだ未完成。
アルツハイマー病などの病気の人においても有効であるか、これから研究を重ねる必要があるようです。
病気の脳では、脳の損傷が大きすぎてTMSの刺激が効かないかもしれないですし、何か悪い効果が現れるかもしれません、とPascual-Leone氏は述べています。
記憶力というものは年齢と共にどんどん衰え、また神経変性性疾患で記憶力が失われることも。
しかし、この度の研究により、脳に電磁気刺激を与えることで、記憶力が高められることが判明しました。
研究者たちは、「この最新の研究が記憶障害の治療法につながるかもしれない」と考えているとのこと。
経頭蓋磁気刺激法(TMS)は精神疾患の治療に利用されつつある、こぶし大のコイル磁石を頭蓋骨にあて脳の様々な領域を刺激する治療法。
TMSがなぜ効果があるのかは明らかとなっていませんが、一定の成果をあげるということは確認されているようです。
昨年、FDAは片頭痛やうつ病の治療としてTMS装置を認可。
TMSは様々な記憶テストで効果をあげていますが、刺激を止めた後もその効果が続くのか、また電磁気刺激が脳の記憶回路にどのように影響しているのかについてはほとんど分かっていません。
その疑問を解決するため、ノースウェスタン大学の神経科学者Joel Voss氏をはじめとした研究者たちは21歳から40歳の健康な人、16人で調査を実施。
MRIを用いて、被験者の海馬と海馬(記憶を司る領域)から頭頂葉皮質につながる神経ネットワークのマッピングを行いました。
そして、被験者の基底値とする記憶テストを行った後、1日20分の電磁気刺激を脳に与えます。
指先ほどの面積の電磁気刺激を与える場所も、MRIによるマッピングを受けて一人一人に合わせて調節されました。
そして5日後、脳への刺激を止め再び記憶テストを行った結果、TMSを受けた人の得点は約20~25%伸び、TMSを受けなかった人では全くもしくはわずかしか得点が伸びなかったとのこと。
またTMSを受けた人では、海馬と頭頂葉皮質との間のコミュニケーション量が増加。
この2カ所の領域が一緒により活発に働くことで、記憶テストの結果が良くなった、とVoss氏は言います。
この研究は、脳にはりめぐらされている膨大な記憶ネットワークの中で海馬が非常に重要であることを示すとても重要なものだと、Harvard Medical SchoolのAlvaro Pascual-Leoneは言います。
さらにこの研究は、頭蓋骨に与えた刺激が海馬のような脳の奥深くにある領域に届き、神経ネットワーク間の活動を高め、ひいては記憶テストでの得点をアップさせることができる、と初めて示した研究でもあるそうです。
TMSが将来、記憶障害の治療法となる日がくるかもしれませんが、現時点ではまだ未完成。
アルツハイマー病などの病気の人においても有効であるか、これから研究を重ねる必要があるようです。
病気の脳では、脳の損傷が大きすぎてTMSの刺激が効かないかもしれないですし、何か悪い効果が現れるかもしれません、とPascual-Leone氏は述べています。
そういえば、この記事もおもしろかったです。
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2022-09-15
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