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23歳の若者が未熟児を保護する画期的な保育器『Mom』を開発。途上国のいのち救う

23歳の若者が未熟児を保護する画期的な保育器『Mom』を開発。途上国のいのち救う
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ある若い青年は、大学をかろうじて卒業できたくらいの学業成績でしたが、何人もの命を救うことができるかもしれない素晴らしい発明をしました。
青年の名はJames Roberts、若干23歳のイギリス人です。
彼は、400米ドル(約4.7万円)以下で製造できる赤ちゃんの保育器を発明。
保育器は一般的に47,500米ドル(約560万円)前後と非常に高く、貧しい国々ではごく一部の最先端の病院でしか購入することができませんが、彼が発明したこの保育器でその状況を一変させることができるかもしれません。



現在、世界中で10人に1人の赤ちゃんが未熟な状態で産まれてきます。
このような未熟児が生き延びるには、温度と酸素量を調整する保育器に入ることが肝要。
Roberts氏は、商品デザインを学んでいる過程で、現代の保育器の高さに衝撃を受けました。

”保育器がそれほど高価である必要はありません。
現代の高価な保育器は、非常に高い素材で作られており、さらに体重計や酸素センサーなど、それほど必要ではない機能を備えているんです。”




彼は最先端の保育器の部分部分を細かく調べあげ、従来の保育器の100分の1にも満たないコストで新しい保育器を作り上げました。
コスト削減につながった主な要素は、アルミニウム、硬いガラスやプラスチックフレームのボディー部分を空気注入式のプラスチック袋で代替したこと。
さらに、加湿器や温度調節器もより安い部品に代替し、必要最低限以外の機能を外しました。
彼が『Mom』と呼んでいるこの保育器は、最終的に持ち運び可能で安価に仕上がり、セラミック素子を使って熱を作り、室温と湿度を管理するデジタル画面がついています。
さらに、温度に変化があった際には警告音を鳴らしたり、黄疸の見られる赤ちゃんのための特殊なライトも搭載。
すでに技術者試験はパスしており、次は臨床評価を受ける段階です。



若い発明家は、自分の車を売り払った資金で試作品を作り、18か国から参加している他の競合を抑えてこの度発表されたJames Dyson Award 2014を受賞。
サリー州レザーヘッド出身のRoberts氏は、賞金の3万ポンド(47,500米ドル)を発明品の臨床トライアルに充てる予定で、最終的にはイギリス国内外の病院で採用してもらえるようにしたいと考えているようです。

このデザインは医療関係のエキスパートから既に賞賛を獲得しており、バースの王立ユナイテッド病院で小児科コンサルタントをしているSteve Jones医師によると、
”Momは非常に面白い発明です。
特に、黄疸は未熟児に非常によく見られる病気なので、これに対する光線療法を取り込んだ点が非常に評価できます。
このMomは発展途上国だけではなく、他の地域でも幅広く活用されるチャンスがあります。
イギリス国内でも小さな助産所や自宅出産などの人々のサポートになるでしょう。”

とのこと。

サイクロン式掃除機の販売で大きな成功を収めたダイソンの創業者であり、この度の受賞で『Mom』を選出したJames Dyson氏は、
”この賞の発明品は人々の生活に大きなインパクトをもたらすものを選んでいます。
西洋国では保育器の存在はすでに確立していて、それがどれだけ無駄の多いものなのか、その無駄のせいで発展途上国や災害地での使用が憚られていることに気付きません。
すでに定型化してしまっているものに対して果敢にチャレンジしたことで、Jamesさんは結果的に何千人もの命を救う発明ができたのでしょう。”

と述べています。
そういえば、この記事もおもしろかったです。
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