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3Dプリンターで作った心臓、先天性の失陥に対する外科手術に貢献

3Dプリンターで作った心臓、先天性の失陥に対する外科手術に貢献
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11月19日にシカゴで開催されたアメリカ心臓協会の会合において、3Dプリンターで作られた心臓のレプリカが赤ちゃんの命を救う可能性が示されました。
研究者らによると、3Dプリンターで作られた心臓のレプリカは、赤ちゃんのような小さな心臓にマッチするようデザインされており、外科医が先天性の心臓失陥を持つ子供の執刀前に、切開の場所やパイピングの回路、縫合の計画を立てることができるようになるとのこと。

このレプリカは既に実用されており、ピオリアにあるイリノイ大学シカゴ校医学部とイリノイ小児病院で小児循環器専門医を務め、この研究の共著者を務めるMatthew Bramelet医師は、
“レプリカは赤ちゃんの心臓手術に大きな影響をもたらしました。”
と述べています。
3Dプリンターでできた心臓は外科医が手術を始める前に心臓の状態を理解するのに大いに役立つことを示しているとのこと。







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Bramlet医師によると、先天性の心臓失陥(例えば4つの心室に穴が空いていたり動脈の回路が異なっていたり)を持つ子供の大半は、何年にも渡り複雑でハイリスクな手術を受けなければなりません。
このような赤ちゃんが産まれると、医者はとりあえず成長するのに必要な血流を改善する簡単な手術を行います。
心臓のサイズが2倍の大きさに達すると(月齢にして凡そ6-9か月)、より複雑な心臓の手術を行うのだそうです。
しかし、たとえ2倍の大きさになっても赤ちゃんの心臓はまだ小さく、現在心臓手術前に外科医が判断の元にしているMRIでは細部まで表現できないことが多いのが現状。
今では3Dプリンターで腎臓や肝臓等外科手術を手助けするレプリカが作れるようになりましたが、心臓を作るのは非常に難しかったそうです。
そこで、Bramlet医師と彼の同僚は、MRIの詳細を使って解剖学的に正確な心臓のレプリカを3Dプリンターで出力。
作成後すぐ、このレプリカは外科医の手術判断に役立ったそうです。

“「心臓」を手にもって観察することで、外科医は手術をどのように行うのかをより正確に、簡単に決めることができます”
Bramlet医師はこう話します。
最初の手術以降、研究チームは8-9個の心臓レプリカを製造しており、そのすべてが、外科医の手術プランの策定に非常に役立っているとのこと。
3Dプリンターで心臓のように複雑な機構の臓器まで出力できる時代。
これからの医療の発展に期待が高まります。
そういえば、この記事もおもしろかったです。
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