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墜落しても自然に還る、カビで作られた「バイオ・ドローン」が初飛行

墜落しても自然に還る、カビで作られた「バイオ・ドローン」が初飛行
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初めてのバイオ・ドローンがついに現実のものとなりそうです。
先日、パーツのほとんどがカビから作られたバイオ・ドローンが、初飛行を成し遂げました。
荷物の配達、エンターテイメント、軍事利用など、今ドローンは遠隔操作が必要となる様々なシーンで利用が検討され始めていますが、墜落のリスクを考えると、慎重さが求められる現場では使いにくく、墜落によってドローンの存在がばれてしまうこともあるでしょう。
バイオ・ドローンは、墜落すると泥のような目立たない塊に変化してしまうことで、そのようなリスクから避けられるかもしれません。

このドローンを作成した研究チームのリーダー、カリフォルニアにあるNASAのエイムズ研究センターのLynn Rothschild氏は、
”あなたが砂糖水をこぼしたからって、誰もそこに飛行機が飛んでいたなんて思いません。”
と言います。

このバイオ・ドローンの原型の大部分は、菌糸と呼ばれるカビの成分(菌類の体を構成する、糸状の構造)で出来ています。
ニューヨークのGreen IslandにあるEcovative Design社が作った、軽量で環境に優しいパッケージ用品やサーフボードの芯などに用いられる素材を利用したとのこと。



カビでできた機体は、実験室で培養された細菌が産生したセルロースの保護シートで覆われており、さらにそのシートは、アシナガバチの唾液を模倣して作られたタンパク質(巣を水から守る役割を担う)で覆われています。
できるだけ生分解される機体を作るために、電子回路は銀ナノ粒子インクで印刷しているそうです。

しかし
”絶対に生物由来の成分では作れないパーツがある。”
と研究チームの一人であるスタンフォード大学のRaman Nelakantiは言います。
たとえば、ボストンで行われたInternational Genetically Engineered Machine competitionでのバイオ・ドローンの最初の短時間の飛行では、バイオ・ドローンには従来のものに使われているプロペラと操作装置、バッテリーが搭載されていました。
研究チームは次のステップとして、安全に生分解されるドローンのセンサーを作ろうと考えており、既に大腸菌を用いてセンサーを作る研究が始まっています。



ミシガン大学の航空宇宙エンジニアであるElla Atkinsはバイオ・ドローンに大きな期待を寄せていますが、分解されるのが早すぎて起こるトラブルについて懸念しており、
”雨が降れば落ちてくるドローンではいけないし、そのうち生分解されるとしても海や陸にドローンのゴミを放っておくのも良くありません。”
と述べています。

まだまだ課題の残るバイオ・ドローンですが、フェイルセーフなドローンを開発するという流れがあることからも、日常生活や各種産業においてそれだけドローンが期待されているからこそなのでしょう。
そういえば、この記事もおもしろかったです。
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