3Dプリンターはこれからだ！わずか50秒でオブジェクトを出力する『Photonic Professional GT』

3Dプリンティングの技術レベルがこれからどんどん進化していくだろうことを確信できるような動画がコレ。
このムービーは、ミクロサイズのオブジェクトの3Dプリンティングの過程を、リアルタイムで録画したものだ。
２フォトンポリメリゼーション技術により、125μm x 81μm x 26.8μm (長さ x 幅 x 高さ)のオブジェクトを、なんとわずか50秒という超高速スピードでプリント出力している様子が映し出されている。
大きさのイメージとしては、おおよそ髪の毛の太さくらいの幅だ。



マシンの名前は『Photonic Professional GT』。
新世代のNanoscribeの3Dレーザーリソグラフィーシステムだ。
マルチフォトンポリメリゼーションという技術が使われており、複雑なポリマー構造のオブジェクトを高速で印刷可能となっている。
一言で言うと、非常に細かいペンで３Dの物体を描いていくような感覚だろう。



細かいレーザーでフォトレジストを活性化し、化学的及び物理的な変化を及ぼす仕組み。
この変化はとても小さな素子（voxel）の内部で起こり、そのvoxelが3Dプリントストラクチャのベースブロックとなっている。



3Dプリンターは量産には向かないと言われているが、それはあくまで現状の技術水準での話。
プリンティングのスピードとクオリティが進化し、新たな産業革命が起こる可能性を信じるのも楽しいかもしれない。