ついに証明！「積みわら」の1作、間違いなくモネの作品であると判明

セザンヌ、ルノワールなどと並び、印象派の巨匠のひとりとして、多くのファンを持つフランス人画家、クロード・モネ。
代表作の一つに、1880年代後半から1890年代前半に連作で描いた「積みわら」があります。
収穫後の畑に積まれた干し草の山を、異なる季節、時間で描き分けたもので、30点以上が「積みわら」の作品群として認知されています。

"A Haystack in the Evening Sun（日没の積みわら）" 1891
その中で、1891年に描かれたという“A Haystack in the Evening Sun（日没の積みわら）”は長い間、モネが実際に筆をとったものかどうかという疑いがもたれていましたが、ユヴァスキュラ大学の研究者チームにより、まぎれもなくモネの作品であることが確認されました。

研究者チームは、作品の隅の、絵具で上塗りさられたみられるモネのサインを検出し、年代特定、真偽の確認を実施。
スキャン機構が内蔵されたハイパースペクトラルカメラを用いて、256の波長域で画像を撮影、高詳細なデータを取得し、蛍光X線分析を行いました。
この結果、同作品がモネ自身の手によるものであると証明。
「これで、モネファンは安心して作品を楽しむことができるだろう」と、研究者は話しています。