オフィスで堂々と寝よう！独研究、昼寝が記憶力を高めることを証明

忙しい現代においては、昼寝をする時間も余裕もなかなか持てないかもしれませんね。
でも、昼寝をすると、記憶力が増大するという研究結果が新しく報告されました。
ザールラント大学（ドイツ）の研究者チームは、被験者41人に90個の単語と120個の脈絡がない単語のペア（例えば、牛乳とタクシーなど）を覚えさせ、記憶力を試すテストを行いました。
90個の単語テストはモノの記憶力、単語ペアは脳の海馬に依存するエピソード記憶を調べる実験。

その後、半数に1時間ほどの昼寝をしてもらいました。
残り半数はその間、DVDを見ています。
昼寝が終わったところで、同じ記憶力テストを行いました。

この結果、短時間の昼寝をした群はしなかった群に比べ、120個の単語ペアに関して、テスト成績が5倍良かったことが分かりました。
また、昼寝を取った群でも、昼寝前より後の方がテストの結果は良かったということです。
脳の海馬は、情報を得た後、それを記憶ストレージに移すこと、つまり記憶固定に重要な役割を果たすと考えられていますが、昼寝と海馬がどう関連してくるかを見るため脳波検査を行ったところ、
「睡眠中の脳の活動は、海馬の情報定着能力にスーパーチャージしていると考えられる」
と、研究者は見解を述べています。
昼寝時に記憶が強化されるメカニズムについては依然として不明だとしていますが、職場や学校における短時間の昼寝は、能力や学力アップにつながるのは確かと、結論付けました。