NIKEが3Dプリンターで作られたフットボール用スパイク『Vapor Laser Talon』を発表

スポーツ関連商品を扱うグローバル企業であるNIKEが、この度、3Dプリンターを使った世界初のフットボール用スパイクシューズ『Vapor Laser Talon』を発表した。
『Vapor Laser Talon』の重さはわずか5.6oz（5.6オンス≒159グラム）。
スパイクの形状はフィールドの芝に最適化されており、アスリートのパフォーマンスを限界まで高める機構になっている。



Michael Johnson PerformanceのディレクターであるLance Walker氏によると、アスリートにとっては"Zero Step"と呼ばれるタイミングが極めて重要とのこと。
芝を踏む第一ステップではなく、それよりも手前の瞬間に当人の機動力と加速スピードは幾何学的に決定されているんだとか。
3Dプリンターで作られたこの『Vapor Laser Talon』のプレートは、アスリートが走る40ヤードのうちの最初の10ヤードの加速性を高め、効率的なパフォーマンスを実現するようだ。



このプレート部分は、3DプリンティングのSelective Laser Sintering technology (SLS=レーザー溶融粉末造形)という技術によって出力されている。
スポーツ用のスパイクを3Dプリンターで制作したというのは世界初のようだ。



フィギュア、ファッション、銃器、鳥のくちばしと、色々なものを作れる3Dプリンターだけど、スポーツの業界にも参入してきたとなると、3Dプリンターが製造業にもたらすインパクトは本格的に大きくなってきそうだ。