大阪市主催の『ものアプリハッカソン』は実際どうだったか?参加者の声まとめ
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1月26、27日の二日間に渡り、大阪市がオープンソース・ハードウェア 「Arduino(アルデュイーノ)」をテーマとしたハッカソンを開催した。
Arduinoと言えば昨今の「Makers」ブームに乗り、注目を浴びている最先端のテクノロジー分野だ。
そのようなジャンルのハッカソンを、地方自治体が主催するというのは、良い意味で珍しい事件と言えるだろう。
二日間の大まかなスケジュールはざっくりとこんな感じだ。
1日目(1月26日 土曜日)
9:00-17:00 アイデアワークショップ<4名×10チーム>
17:00-18:00 発表<各チーム5分>
18:00-19:00 講義&プロトタイプ製作アイデアの決定
19:00-20:00 プロトタイプ製作<8名×5チーム>
20:00 終了(20時以降のプロトタイプ作製は自由に行ってよい)
2日目(1月27日 日曜日)
9:00-17:00 (1)プロトタイプ製作 (2)コンセプトシートの作成
17:00-18:00 審査・発表
18:00-19:00 講師総評
19:00- 懇親会
ハードウェアのハッカソンを二日でやりきるというのは非常にタイトなスケジュールと言える。
参加者からは「無謀だ」「徹夜するしかない」「どこまで具現化するかの線引きが大事」などの声が上がっていたが、実際のところどうだったのだろうか?
当日午前9時、大阪のアーバンイノベーションホールに集まった参加者はおよそ40名前後。
参加者は事前の申し込みにより「ものづくり系技術者」「Web系プログラマー」「その他(マーケター、プロダクトデザイナー等)」の3種に分類されており、主催者側で10のチームに配分されていた。
GOB LABORATORYの山口高弘氏のファシリテーションに合わせて、各チームがイノベーション・シンキングのワークショップを進めアイデアを出す。
大きなポイントは、「顧客のニーズではなく、インサイトに着眼する」という点。
途中、株式会社Cerevo代表取締役CEOである岩佐琢磨氏による講演もあり、参加者からは「ハードウェア領域でのビジネスチャンスを再確認した」「ニッチ市場におけるグローバル展開が狙いやすい」「ソフトより楽しそう」「やればできそう」などの声があがっていたようだ。
潜在的な欲求(インサイト)をベースにアイデアを出し合い、最終的に10のアイデアが発表され、そのうち5つが一次審査を通過した。
審査を通過したものとしては、おばあちゃんと孫のコミュニケーションを仏壇の鈴で革新するものや、冷蔵庫の中に卵型のガジェットを入れて監視するもの、海外旅行先で撮影した写真を絵はがきにして印刷するプリンターなどが見られた。
審査に通らなかったチームは通過した5つのチームに合流し、平均8名ほどの人数で二日目に向けた打ち合わせを行う形となる。
この日から最終審査に向けて徹夜を覚悟する参加者も数名おり、実際には開発担当と思われる4名ほどの参加者が会場に残り作業を続けていた。
運営サイドの大阪市およびサンブリッジグローバルベンチャーズの方々も入れ替わりで会場に残り、参加者に対して差入れを提供するなど温かい一面もあったようだ。
午前8時を皮切りに参加者が会場に現れ始めた。
最終的に用意しなければならないアウトプットは以下の4つ。
①プレゼンPPT(本投稿にフォーマット添付)
②パンフレット(本投稿にフォーマット添付)
③寸劇
・寸劇脚本
・寸劇ナレーション
・寸劇大道具
・寸劇練習
④製品プロトタイプ
寸劇スタイルで発表することを求めるところが独特と言えるだろう。
主催者側からは「Arduino MEGA ADK」や「wifiシールド」、「microSDカード」、その他LEDやセンサー、LEGOブロックなど諸々のパーツ類が事前に準備されており、自由に使ってもよい形になっていた。
さらにチームごとに4,500円の予算が当てられ、必要に応じて材料を調達することができ、「ちょっと足りないんですが、、、」といった意見が多かったように思われる。
この日はArduinoやAndroid開発のインストラクションや、Google開発チームによるサポートなども入りつつ、各チーム慌ただしく働く様子が見られた。
このあたりは参加者も必死。無言でプロトタイプ制作に没頭するメンバーも多かったようだ。
午後17時より、いよいよ最終審査の発表が始まる。
各チーム、様々なスタイルでプロダクトの特徴や解決する社会の問題などをプレゼンテーションしていた。
最優秀賞として選ばれたのは、家族間のコミュニケーションを革新するプラネタリウム『SHARING STAR』だ。
夫婦が互いの腕にリングを付け、それらが触れ合えばプロジェクターで映し出されたプラネタリウムに星があらわれる。星が現れる度にメロディーが流れ、なんともロマンティックな雰囲気を醸し出していた。また、その様子がAndroid端末にも映像として同期されており、第三者も楽しめる仕組みになっている。
審査員からは、個人やファミリー向けのプロダクトとしてではなく、イベント会場の設備として売り込める可能性があるといった意見もあり、技術面だけでなくビジネスモデルとしての実現性も評価されたようだ。
最後の懇親会では、参加者-運営スタッフ-講師陣の間で盛んに交流が行われる。
参加者からは、
「二日間で作るなどありえないと思っていたが、ふたを開けてみれば全チームがプロトタイプを完成させていて驚いた」
「入手できるパーツが限られていたので、その制限の中で工夫するのが厳しかった」
「講師陣によるワークショップを聞けただけでも価値あるイベントだ」
「次のイベントまでに技術的なスキルを上げておきたい」
などの声が上がっていたようだ。
会場全体として終始盛り上がりを見せた今回のイベント。
自治体である大阪市が主催するといった点が、他のハッカソンなどとは大きく違った点だろう。
「モノのインターネット(Internet of Things)」が注目される中、今回のようなイベントが日本のベンチャー市場を活気づける火付け役となることを願う。
Arduinoと言えば昨今の「Makers」ブームに乗り、注目を浴びている最先端のテクノロジー分野だ。
そのようなジャンルのハッカソンを、地方自治体が主催するというのは、良い意味で珍しい事件と言えるだろう。
二日間の大まかなスケジュールはざっくりとこんな感じだ。
1日目(1月26日 土曜日)
9:00-17:00 アイデアワークショップ<4名×10チーム>
17:00-18:00 発表<各チーム5分>
18:00-19:00 講義&プロトタイプ製作アイデアの決定
19:00-20:00 プロトタイプ製作<8名×5チーム>
20:00 終了(20時以降のプロトタイプ作製は自由に行ってよい)
2日目(1月27日 日曜日)
9:00-17:00 (1)プロトタイプ製作 (2)コンセプトシートの作成
17:00-18:00 審査・発表
18:00-19:00 講師総評
19:00- 懇親会
ハードウェアのハッカソンを二日でやりきるというのは非常にタイトなスケジュールと言える。
参加者からは「無謀だ」「徹夜するしかない」「どこまで具現化するかの線引きが大事」などの声が上がっていたが、実際のところどうだったのだろうか?
一日目
当日午前9時、大阪のアーバンイノベーションホールに集まった参加者はおよそ40名前後。
参加者は事前の申し込みにより「ものづくり系技術者」「Web系プログラマー」「その他(マーケター、プロダクトデザイナー等)」の3種に分類されており、主催者側で10のチームに配分されていた。
GOB LABORATORYの山口高弘氏のファシリテーションに合わせて、各チームがイノベーション・シンキングのワークショップを進めアイデアを出す。
大きなポイントは、「顧客のニーズではなく、インサイトに着眼する」という点。
途中、株式会社Cerevo代表取締役CEOである岩佐琢磨氏による講演もあり、参加者からは「ハードウェア領域でのビジネスチャンスを再確認した」「ニッチ市場におけるグローバル展開が狙いやすい」「ソフトより楽しそう」「やればできそう」などの声があがっていたようだ。
潜在的な欲求(インサイト)をベースにアイデアを出し合い、最終的に10のアイデアが発表され、そのうち5つが一次審査を通過した。
審査を通過したものとしては、おばあちゃんと孫のコミュニケーションを仏壇の鈴で革新するものや、冷蔵庫の中に卵型のガジェットを入れて監視するもの、海外旅行先で撮影した写真を絵はがきにして印刷するプリンターなどが見られた。
審査に通らなかったチームは通過した5つのチームに合流し、平均8名ほどの人数で二日目に向けた打ち合わせを行う形となる。
この日から最終審査に向けて徹夜を覚悟する参加者も数名おり、実際には開発担当と思われる4名ほどの参加者が会場に残り作業を続けていた。
運営サイドの大阪市およびサンブリッジグローバルベンチャーズの方々も入れ替わりで会場に残り、参加者に対して差入れを提供するなど温かい一面もあったようだ。
二日目
午前8時を皮切りに参加者が会場に現れ始めた。
最終的に用意しなければならないアウトプットは以下の4つ。
①プレゼンPPT(本投稿にフォーマット添付)
②パンフレット(本投稿にフォーマット添付)
③寸劇
・寸劇脚本
・寸劇ナレーション
・寸劇大道具
・寸劇練習
④製品プロトタイプ
寸劇スタイルで発表することを求めるところが独特と言えるだろう。
主催者側からは「Arduino MEGA ADK」や「wifiシールド」、「microSDカード」、その他LEDやセンサー、LEGOブロックなど諸々のパーツ類が事前に準備されており、自由に使ってもよい形になっていた。
さらにチームごとに4,500円の予算が当てられ、必要に応じて材料を調達することができ、「ちょっと足りないんですが、、、」といった意見が多かったように思われる。
この日はArduinoやAndroid開発のインストラクションや、Google開発チームによるサポートなども入りつつ、各チーム慌ただしく働く様子が見られた。
このあたりは参加者も必死。無言でプロトタイプ制作に没頭するメンバーも多かったようだ。
午後17時より、いよいよ最終審査の発表が始まる。
各チーム、様々なスタイルでプロダクトの特徴や解決する社会の問題などをプレゼンテーションしていた。
最優秀賞として選ばれたのは、家族間のコミュニケーションを革新するプラネタリウム『SHARING STAR』だ。
夫婦が互いの腕にリングを付け、それらが触れ合えばプロジェクターで映し出されたプラネタリウムに星があらわれる。星が現れる度にメロディーが流れ、なんともロマンティックな雰囲気を醸し出していた。また、その様子がAndroid端末にも映像として同期されており、第三者も楽しめる仕組みになっている。
審査員からは、個人やファミリー向けのプロダクトとしてではなく、イベント会場の設備として売り込める可能性があるといった意見もあり、技術面だけでなくビジネスモデルとしての実現性も評価されたようだ。
最後の懇親会では、参加者-運営スタッフ-講師陣の間で盛んに交流が行われる。
参加者からは、
「二日間で作るなどありえないと思っていたが、ふたを開けてみれば全チームがプロトタイプを完成させていて驚いた」
「入手できるパーツが限られていたので、その制限の中で工夫するのが厳しかった」
「講師陣によるワークショップを聞けただけでも価値あるイベントだ」
「次のイベントまでに技術的なスキルを上げておきたい」
などの声が上がっていたようだ。
会場全体として終始盛り上がりを見せた今回のイベント。
自治体である大阪市が主催するといった点が、他のハッカソンなどとは大きく違った点だろう。
「モノのインターネット(Internet of Things)」が注目される中、今回のようなイベントが日本のベンチャー市場を活気づける火付け役となることを願う。
そういえば、この記事もおもしろかったです。
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2022-09-15
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