最小積層ピッチ0.025mm!!国産3Dプリンター『atom』の実力は如何に?

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最近ではお茶の間にも話題が出てくるほど認知が広まってきた3Dプリンター。
製造業界に革命を起こすと謳われていたり、革命が起こるのはまだかなり先だという見解もあったりと世間を賑わせている麒麟児ですが、フィギュアやファッションに留まらず、銃、ブラジャー、義手、ヤドカリの家など、実に様々なものが3Dプリンターによって生み出されているのを見ていると未来が楽しくなりそうなのは確か。
3Dプリンターを語るによく議題となるのが、その積層ピッチ。
積層ピッチとは、プリンターが造形を積み重ねていく間隔のことを指し、この値が細いほどに造形物の密度は高く、強度も高く、そして表面が滑らかになります。
数多くの3Dプリンターが存在するため積層ピッチにもピンからキリまであるのですが、個人が利用する目的に設計された低価格なパーソナル3Dプリンターは最小積層ピッチが0.1mm、高性能なものでも0.05mmというものがほとんどです。
そこで登場したのが最小積層ピッチが0.025mmという純国産3Dプリンター『atom』。
『atom』はRepRap Community Japanのコアメンバーによって開発された組み立て可能な純国産3Dプリンター。
国内開発、国内生産のパーソナル3Dプリンターは日本初だそうです。
今回は大阪・本町のコワーキングスペース「オオサカンスペース」にて開催された『atom』の組み立てワークショップにお邪魔させていただき、その実力の程を見させて頂きました。
まずは挨拶から。
こちらが『atom』の製造会社Genkei.LLC 代表取締役の加藤大直氏。

テーブルの上には作業キットやプリンターのパーツがずらりと並びます。


いよいよ組み立てスタート。
Genkeiの3名のインストラクターがハンズオンで丁寧に教えてくれます。


お手本に見入る眼差しが真剣です。

だんだんとそれらしい形になってきました。

制御系はオープンソース基盤のArduinoを使用。
制御系はオープンソース基盤のArduinoをベースとしたMomoinololuを使用。
上段にはステッピングモーターを制御するモータードライバが装着されています。

それぞれのモーターを繋げていきます。

そして遂に完成!!

と思いきや、レクチャーは続きます。
3Dプリンターの制御や出力の設定などをソフトウェアを使って行います。

設定作業が終わればいよいよ出力。



できあがりました。
猫と筒です。

出来上がった成形物の感触を確かめ合います。
ワークショップでは時間に限りがあるため出力も時間のかからない積層ピッチで実施しました。

こちらがatomがちょっと本気を出したときの成形物。
実際に触ってみると実に滑らかな出来映え。
さすがです。


そして休憩含めて約10時間のワークショップが終了。
皆さんお疲れのようでしたが、「来て良かった」との声が所々から聞こえてきました。
このワークショップを通じて個人的には、『atom』の積層ピッチや高い造形品質は大きな魅力ではありますが最大のメリットは「国産」で「組み立てワークショップ付き販売」であることかなと感じました。
自作3Dプリンターのような代物にはトラブルが付き物。
知名度の高い海外製の3Dプリンターを買うのももちろんアリなのですが、「ヘッドの温度が上がらない」「上手く出力できない」といった何らかの不具合が生じたときにそれを自己解決できなければいずれ納屋でホコリをかぶってしまいます。
まず日本語のドキュメントやコミュニティが充実していること、そして目の前で組み立てて失敗して自分の手で修正しながら手に入れるという購買プロセスが、『atom』を選択する理由になるのかなと思われます。
ちなみにこちらがatomの基本スペック。
本体のみ大きさ:? 高さ268mm 幅325mm 奥行き275mm
プリント可能最大エリア: 高さ135mm(※1) 幅140mm 奥行き140mm
積層ピッチ: 0.3mm-0.025mm(※2) (0.4mmノズルの場合最大0.3mm積層)
プリント可能素材(※3): ABS / PLA/ 軟質PLA / 木材樹脂 / HIPS / ナイロン / PET / 石膏ライク/ ゴム素材 / T-glass(ABS+PLA) / 導電性プラスチック/ 温度による変色プラスチック / 蓄光プラスチック / ペースト状の流体
3Dプリンターをコントロールするソフト、3Dモデルを3Dプリントするためのソフトの2種類がGenkeiより提供されます。
※1の高さは射出ノズルの位置や使用ブランドによって若干の差異(0~-10mm)程度があります。
※2の最小積層は0.025mmとなりますが、初期設定ではすぐに0.05mmプリントが可能、0.025mmは設定を一部変更することでプリントすることが出来ます。
※3木材樹脂は、粉末状の木材を混ぜ合わせた素材になり、見た目、質感はもちろん木材です。石膏ライクは石膏のような素材でチョークのような質感です。T?glassは透明性のある素材でガラスのように透き通ります。ゴム素材はエラストマー樹脂で強靭な物理特性を持っています。導電性プラスチックはABSベースになります。ペースト状の流体はチョコレートやセラミック等の素材になりますが、射出機構が変わります。ご希望の方はGenkeiまでご連絡ください、1kgより受け付けております。
価格は129,800円でこちらのサイトより購入可能。
ワークショップに参加する場合はこの価格にプラスαでレクチャー費用などがかかります。
『Genkei』
http://www.genkei-inspiration.com/
『OsakanSpace』(ワークショップ会場)
http://www.osakan-space.com/
『Hisaoka Photo Office』(一部写真を提供頂きました)
http://hpo-tres.jp/
製造業界に革命を起こすと謳われていたり、革命が起こるのはまだかなり先だという見解もあったりと世間を賑わせている麒麟児ですが、フィギュアやファッションに留まらず、銃、ブラジャー、義手、ヤドカリの家など、実に様々なものが3Dプリンターによって生み出されているのを見ていると未来が楽しくなりそうなのは確か。
3Dプリンターを語るによく議題となるのが、その積層ピッチ。
積層ピッチとは、プリンターが造形を積み重ねていく間隔のことを指し、この値が細いほどに造形物の密度は高く、強度も高く、そして表面が滑らかになります。
数多くの3Dプリンターが存在するため積層ピッチにもピンからキリまであるのですが、個人が利用する目的に設計された低価格なパーソナル3Dプリンターは最小積層ピッチが0.1mm、高性能なものでも0.05mmというものがほとんどです。
そこで登場したのが最小積層ピッチが0.025mmという純国産3Dプリンター『atom』。
『atom』はRepRap Community Japanのコアメンバーによって開発された組み立て可能な純国産3Dプリンター。
国内開発、国内生産のパーソナル3Dプリンターは日本初だそうです。
今回は大阪・本町のコワーキングスペース「オオサカンスペース」にて開催された『atom』の組み立てワークショップにお邪魔させていただき、その実力の程を見させて頂きました。
まずは挨拶から。
こちらが『atom』の製造会社Genkei.LLC 代表取締役の加藤大直氏。

テーブルの上には作業キットやプリンターのパーツがずらりと並びます。


いよいよ組み立てスタート。
Genkeiの3名のインストラクターがハンズオンで丁寧に教えてくれます。


お手本に見入る眼差しが真剣です。

だんだんとそれらしい形になってきました。

制御系はオープンソース基盤のArduinoをベースとしたMomoinololuを使用。
上段にはステッピングモーターを制御するモータードライバが装着されています。

それぞれのモーターを繋げていきます。

そして遂に完成!!

と思いきや、レクチャーは続きます。
3Dプリンターの制御や出力の設定などをソフトウェアを使って行います。

設定作業が終わればいよいよ出力。



できあがりました。
猫と筒です。

出来上がった成形物の感触を確かめ合います。
ワークショップでは時間に限りがあるため出力も時間のかからない積層ピッチで実施しました。

こちらがatomがちょっと本気を出したときの成形物。
実際に触ってみると実に滑らかな出来映え。
さすがです。


そして休憩含めて約10時間のワークショップが終了。
皆さんお疲れのようでしたが、「来て良かった」との声が所々から聞こえてきました。
このワークショップを通じて個人的には、『atom』の積層ピッチや高い造形品質は大きな魅力ではありますが最大のメリットは「国産」で「組み立てワークショップ付き販売」であることかなと感じました。
自作3Dプリンターのような代物にはトラブルが付き物。
知名度の高い海外製の3Dプリンターを買うのももちろんアリなのですが、「ヘッドの温度が上がらない」「上手く出力できない」といった何らかの不具合が生じたときにそれを自己解決できなければいずれ納屋でホコリをかぶってしまいます。
まず日本語のドキュメントやコミュニティが充実していること、そして目の前で組み立てて失敗して自分の手で修正しながら手に入れるという購買プロセスが、『atom』を選択する理由になるのかなと思われます。
ちなみにこちらがatomの基本スペック。
本体のみ大きさ:? 高さ268mm 幅325mm 奥行き275mm
プリント可能最大エリア: 高さ135mm(※1) 幅140mm 奥行き140mm
積層ピッチ: 0.3mm-0.025mm(※2) (0.4mmノズルの場合最大0.3mm積層)
プリント可能素材(※3): ABS / PLA/ 軟質PLA / 木材樹脂 / HIPS / ナイロン / PET / 石膏ライク/ ゴム素材 / T-glass(ABS+PLA) / 導電性プラスチック/ 温度による変色プラスチック / 蓄光プラスチック / ペースト状の流体
3Dプリンターをコントロールするソフト、3Dモデルを3Dプリントするためのソフトの2種類がGenkeiより提供されます。
※1の高さは射出ノズルの位置や使用ブランドによって若干の差異(0~-10mm)程度があります。
※2の最小積層は0.025mmとなりますが、初期設定ではすぐに0.05mmプリントが可能、0.025mmは設定を一部変更することでプリントすることが出来ます。
※3木材樹脂は、粉末状の木材を混ぜ合わせた素材になり、見た目、質感はもちろん木材です。石膏ライクは石膏のような素材でチョークのような質感です。T?glassは透明性のある素材でガラスのように透き通ります。ゴム素材はエラストマー樹脂で強靭な物理特性を持っています。導電性プラスチックはABSベースになります。ペースト状の流体はチョコレートやセラミック等の素材になりますが、射出機構が変わります。ご希望の方はGenkeiまでご連絡ください、1kgより受け付けております。
価格は129,800円でこちらのサイトより購入可能。
ワークショップに参加する場合はこの価格にプラスαでレクチャー費用などがかかります。
『Genkei』
http://www.genkei-inspiration.com/
『OsakanSpace』(ワークショップ会場)
http://www.osakan-space.com/
『Hisaoka Photo Office』(一部写真を提供頂きました)
http://hpo-tres.jp/
そういえば、この記事もおもしろかったです。
3Dプリンターの組み立てキットから作ったエアホッケーロボが無敵すぎる
これは美しい!3Dプリンター製のヤドカリの「家」がクールすぎると話題
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2022-09-15
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