Googleが英国の学生たちに15,000個のRaspberry Piを配布

Google（グーグル）が英国の学生たちに向けて、15,000個のRaspberry Pi (Model B)開発ボードを提供するようだ。こうした試みが、将来のハードウェアやソフトウェア開発者の育成に役立つことを期待しているという。
これからRaspberry Pi財団は、Goole及び６つの教育機関と協同し、Raspberry Piプレゼントの対象となる学生を見つけ、配布を開始する予定だ。
とあるケンブリッジの学生は、運良くもGoogleのExecutive Chairmanであるエリック・シュミット氏とRaspberry Piの創業者イーベン・アップトン氏から直々にレッスンを受けたらしい。羨ましいかぎりだ。



Raspberry Piとは、Linuxベースで動作する名刺サイズの開発基盤だ。この基盤にはBROADCOM社製ARMCoreベースのプロセッサ、及びGPUが搭載されている。また、HDMIやUSB2.0といったインターフェースも装備されているため、ディスプレイやキーボードなどの周辺機器を直に接続することも可能になっている。
昨今Arduinoという開発ボード人気を帯びているが、Raspberry Piもまた世界中で人気が上がってきている。
両者の違いは一言でいうと「Arduinoはマイクロコントローラを載せたもの、Raspberry Piはアプリケーション・プロセッサーを載せたもの」ということになるのだが、詳細はまた後日改めて。



ちなみにRaspberry Piを使ったものでは、家庭用冷蔵庫のビールの温度を調節可能な『BrewPi』や、Raspberry PiとIKEA家具でつくるアーケードコーヒーテーブル、Raspberry Piで自作するピンボールマシンなど、いろいろなものが開発されてきている。