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3Dプリンターで出力したABSオブジェクトを劇的に滑らかにする方法

3Dプリンターで出力したABSオブジェクトを劇的に滑らかにする方法
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3Dプリンターで出力したABS素材のオブジェクトを滑らかにするベストな方法をNeil Underwood氏が紹介している。
『Reprap』などの3DプリンターではABS樹脂(フィラメント)が材料として使用されるケースが多いだろう。
しかしこうした積層造形法により出力したオブジェクトは、現状の技術レベルではその表面がまだまだ「粗い」と言わざるを得ない。
最終プロダクトとして表面を滑らかに仕上げるには、どうしても後加工が必要となる。





その後加工に最も適したものが「アセトン」だ。
アセトンとは、色々な物質を溶かすことのできる有機溶媒。「マニキュア落とし」として薬局としてよく売られていたり、ホームセンターなどで販売されている。
3Dプリンターで出力した「粗い」オブジェクトにアセトンを使用することはポピュラーなようだが、そのベストプラクティスとして紹介されているのが以下の方法だ。

まずは結論から。
ご覧のとおり、仕上がりのクオリティーが明らかに異なる。





0.1mmのレイヤーで制作したものよりも、0.35mmで作ったものを後加工したほうが綺麗だ。

実際のプロセスをざっくりと書き出すと以下のイメージ。

1、瓶にアセトンを高さ3-4mmまで入れる。
2、プレートを120℃まで暖める。
3、暖めたプレートの上に、瓶を置く。
4、瓶の中の蒸気が入り口付近まで来たら、プレートの温度を90℃に下げる。
5、3Dプリンターで作ったオブジェクトを、アルミホイルの上に載せた状態で瓶に入れる。
6、頃合いを見てオブジェクトを取り出し、乾かす。

この方法を使えば、3Dプリンターで制作した複数のオブジェクトをひとつひとつ手間ひまかけて後加工する必要はなく、一度に大量のオブジェクトを生産できるだろう。
また、そのクオリティーも申し分無い。





ただし、このアセトンというものは手軽に手に入る一方で、とても危険な薬品だ。
危険物第四類にも指定されており、一定量以上の貯蔵には消防署への届出が必要。
「引火性の高い液体及び蒸気、眼刺激、生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い、眠気又はめまいのおそれ、呼吸器への刺激のおそれ、長期又は反復ばく露による血液の障害のおそれ、飲み込み・気道に侵入すると有害のおそれ」があり、「眼の刺激性、中枢神経への影響あり」とのことだ。
実際に行う上では、充分に注意したうえで挑戦しよう。
そういえば、この記事もおもしろかったです。
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