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NASAが3Dプリンターによる月面宇宙基地『SinterHab』の建設計画を発表

NASAが3Dプリンターによる月面宇宙基地『SinterHab』の建設計画を発表
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先日、Foster + Partners社による3Dプリンターを使った月面基地建設のプロジェクトを紹介したが、NASAも同様のプランを持っているようだ。
巨大な蜘蛛型のロボットを操作し、月面に存在するリソースを使って、3Dプリンティング技術により宇宙基地を建設するというものだ。
スペースアーキテクチャであるTomas Rousek氏、Katarina Eriksson氏、そしてOndrej Doule博士が明らかにした。





両者の基地は月の南極付近に位置するShackletonクレーター近辺に建設される予定で、太陽光(つまりソーラーエナジー)を一定して受けることが出来る。
ただしNASAのプランはFoster + Partners社の計画とは少し違い"Microwave sintering"という製法を用いる。
Microwave sinteringは、いわばセラミック(陶器)を作る方法と似ている。
月面に存在する粉末を熱によって加工し、地球人が生息可能な建物を建築するようだ。





この建造プロセスにおいて登場するのが、"MS-FACS"と呼ばれるシステムだ。
このシステムでは、6本の足を持った蜘蛛型の多目的ロボット"ATHLETE"と宇宙探検車"Chariot"が登場する。
ブルドーザー仕様の宇宙探検車"Chariot"によって掘り起こされた月面の粉末が"ATHLETE"へ渡され、マイクロウェーブのプリンタヘッドを使ってドームや壁面を造形するという流れだ。
既に"ATHLETE"のプロトタイプは、アリゾナ砂漠で多様なタスクのテストを行っているようだ。

これらの一連のテクノロジーをNASAでは『SinterHab』と呼んでいる。
SinterHabにおいては、建設要員や接着剤などの材料を地球から月へ運ぶ必要がないため、コスト面でも環境面でも効率的だと言えるだろう。
"月旅行"が実現するのもそう遠くない未来かもしれない。
そういえば、この記事もおもしろかったです。
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